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我が家の富の再分配

帰宅すると母がゴソゴソと年金関係の書類に目を通していた。
我が両親は年金暮らし。色気のある母は株やら投資信託、海外預金もするタイプ。
反面、父は元本割れのある資金運用は生理的に無理なタイプ。
こつこつ定額貯金やタンス預金をしてるらしい。

先日の日経新聞に日本の家計の富、総額2000兆円と書かれていた。
その内訳の多くが50歳代以上に集中しているとも。
今回、日銀が利上げに踏み切ったが日本は借金してる人よりも貯金してる人の方が多い国である。
歓迎する人の方が多いのであろうと思ふ。

母のように市場に積極的に資金を還流する人ばかりであるなら景気もどんどんと上向くが
父のように貯め込む人ばかりでは資金が市場に出回らず市場は閉塞感に追い込まれる。
では実際、高齢者にどちらのタイプが多いのかと考えると後者の貯蓄オンリーな人が大部分ではなかろうか。いつ死ぬか分からない高齢者は資金需要のタイミングが掴みにくくリスクのある資金運用は勇気が必要となる。

景気を拡大させるために高齢者の消費支出を増やすには更なる利上げこそが良い気もしてくるが、教育費や住宅費など資金需要の多い20代から40代の生活をも豊かにするとは限らない。
問題はお金を使いたくても使いにくい高齢者と年金負担や次世代育成に資金が必要な若い世代の間に資金の流れが滞っている点である。

年金制度を最初につくったのはドイツのビスマルク首相。
しかし当時のドイツの平均寿命は50歳。運良く長生きした人には年金を与えるが実際は税金そのものだった。
日本は世界一の長寿国で年金制度もあり高齢者に富が集中しやすくなっている。
今後は相続税の増収、または個々の遺産相続が見込まれ若い世代へも資金が還流されると思うが
もっと円滑に富の最適配分はできぬものだろうか・・・・

と、考えてたら・・・父が缶ビールを一本差し出してくれた。
核家族ではなく昔みたいに大勢で住んでいれば屋根の下の財布は一緒。
富の再分配もうまくいくのではないかと。。。。父ちゃん、ビールありがと♪

Comments

めりめろ
ビールって税金の塊でっせ。
2007/03/02 11:35 PM
狩野@正常です。
ビールに限らずお酒は税金の固まりでございます。
良き納税者たらんと頑張ります。
2007/03/03 10:15 PM

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